見本の通りに出来上がらない理由とは?
これもよく聞くお話なのですが
「本を買って編み物にチャレンジしてみたのだけど、指定通りの大きさに仕上がらない」
「本で書いてある大きさと、自分のできあがりの大きさが全く違う」
これらはゲージの違いが原因です
以前にゲージをとることの重要性はお話させていただいたと思います
👈このページの下のほうにあります

大事なのは、本のゲージは
そこに掲載されている作品を編まれた方のゲージであって、ご自分のゲージではない
ということです。本に載っているゲージは
「だいたいこのくらいのゲージで編むと本と同じ大きさ(標準サイズ)でできあがりますよ」
の目安であり、その作品のできあがりがご自分で編んだ作品の大きさとは限らないのです
小物など編むときは、取付金具(がま口の口やファスナーなど)の大きさの指定があったりして、必ず本と同じ大きさに編まなければいけないことも出てきます
その際にも必ずご自分で試し編みをしてみて(作品と同じ糸で編んでくださいね)、本のゲージと比較してみましょう

見本と違う号数の針で編んでもいいの?
本のゲージよりご自分のゲージがゆるい場合は指定の針より細い号数の針を、逆に本のゲージよりご自分のゲージがきつい場合は指定の針より太いものを選んでください
この時に注意することは針を変えられるのは2号違いまでです
3号以上の太い針や細い針には変えないこと
これは針と糸とのバランスの関係で、できあがりの風合いを損なわないようにするためです
また本に記載されている針の太さを変えずに、ご自分の手の感覚でなんとなくゆるめに編もうとか、きつめに編もうとかはしない方が無難です
初心者の方が編む場合は、試し編みの際に手を慣らすという意味も含めてゆるく編んだりきつく編んだりするのも練習になるのですが、もう編むことに慣れてきた方の場合は
編んでいくうちにご自分の編みやすいパターンになり、ゲージが崩れて結局は大きさがきちんと決まらない原因になります
以上のように、試し編みをしてゲージをとることはとても重要なことなのです
また、本には書いていないところに実は作品作りのコツがあるということもあります
ご自分一人で作っても何となくうまくいかない時は、その作品を編んだことがある方や編み物の先生などに直接聞いてみるといいと思います
私自身その経験があり、眼からうろこが落ちたことも数知れず・・・
編み物の世界も「一聞は一見にしかず」なのです

じゅんこ