編み間違えた時の葛藤
編み物をしている方なら経験される方が大多数だと思うのですが。順調に編み進めてハッと気づくのですよね
「あ!!!! 間違えてる!!!!!!!」

その時の衝撃たるや
目数の少ない小物や、戻る段数が少しの場合ならまあしょうがないかと諦めて編みなおすのですが、ウエアなどの大物の場合戻る目数も多く、その上段数が多かったりすると一瞬頭をかすめるのです
このまま編み進めてしまおうか。。。
お客様のご注文やプレゼントとして他の方に差し上げる場合は間違いなく編みなおします
でも自分用だし、つけてても(使ってても)分からないし
なんて場合はやはり手間を考えると、ムクムクと見なかったことにしようとする気持ちが沸き上がってしまいます
そんな気持ちに負けてしまって何段か編んでいったとしても、やはり私の場合は結局解いて編みなおすことがほとんどです
何段か編む前に間違えに気づいた時点で戻ればいいものの、悪あがきなのでしょうかね、見てみぬふりをしてしまう
なので間違えた時の対処法を
まずは落ち着いて冷静に
『間違えに気づいたら、いったん深呼吸。編みなおすか迷ったら編み物から少しの時間離れてしまいましょう』
少し時間を置けば落ち着いて考えられて、あきらめがつくのです
そして戻る量が多かったとしても、結局は編みなおしてよかったと思うものです
通っているお教室の先生にはいつも言われることがあります
『まあいっかで作るものは、まあいっかの程度のものになってしまうのよ。せっかくお金も時間もかけて作るのだから、自分の納得のいくいいものを作りましょう!』
その通りなのです。もうぐうの音も出ません

そして自分の中で腹をくくるのです。これも練習と、これも経験と
かぎ針と棒針のそれぞれの糸のほどき方
かぎ針と棒針では解いて戻る方法も少し違ってくるので、その方法を少しお伝えします

かぎ針の解き方
かぎ針は一目一目編んで針に糸がかかる状態はないので、間違えた部分まで糸を引っ張り、解いてしまいましょう
次は間違えないぞという決意のもと、大胆に解きましょう(泣
棒針の解き方
一方棒針の場合、間違えた部分だけを直す簡単な方法もあります
かぎ針と違ってその部分だけを治すことも可能な場合があるのです
ただ編みこみ模様や模様編みの場合、また目数の増減が変わってしまう場合は編みなおす方が結果として時間的に速く、できあがりも美しくなります
なおす部分までの距離が長い場合はいったん針を編地から抜き、かぎ針編みと同様に毛糸を引っ張って編み目をほどいて行きます
その際には編地を平らな机などの上におき、編地自体の向きを変えないようにしてゆっくりほどくこと
そして棒針に目を戻す時にはじっくり・そっと・慎重に目を戻してください
目を落としてしまったら元も子もないですので、目数もしっかり数えましょうね
戻す目の向きにも注意が必要ですが、もし目の向きを間違えたとしても、次の段を編む際に目がねじれていないことを十分確認し、正しく編めていれば問題ありません
解いた毛糸は状態をみてからアイロンを
そして大事なのは、アイロンです(アイロンに関する記事です)
編地自体にアイロンをかける前の時点で編地を解く場合、解いた毛糸はできればスチームアイロンをあててまっすぐに伸ばしてから編みなおすとキレイな編地に戻せます
毛糸に編み癖(糸のナミナミ)がそれほど強くなければ、アイロンは必要ありません
また一度編地をスチームアイロンにあててしまってそれを解く場合は、必ず解いた糸はスチームをあてて糸のナミナミをまっすぐに戻してくださいね
編地のゲージが変わってしまいますので、お忘れのないように
どう直せばいいか分からない場合などは、インスタのDMでも受け付けていますのでお気軽にお問い合わせくださいね

じゅんこ