手編みバッグブランドBEYOND THE REEFとの出会い・後編 ~待ちに待った認定講師養成講座受講編~

BEYOND THE REEF認定講師養成講座へ申し込み

私にはデザインの才能がない、ただ・・・

2020年12月、BEYOND THE REEFのかぎ針編み認定講師の養成講座に申し込みたいと主人に頼んだのは、忘れもしません主人の実家に遊びに行っている時でした

この頃はすでに編み物教室に通ってヴォーグの講師養成講座を受講しており、私自身将来編み物の世界に携わるお仕事ができたらいいなと漠然と考えておりました

2017年からビーズクロッシェを習いだし、ちょっとしたビーズ小物をお友達の雑貨屋さんなどで販売させていただいたりしながら、ハンドメイドの世界に足を踏み入れておりました

お友達が参加されるクリエーターズマーケットにお手伝いという形で同行し、そこでビーズのがま口などを販売した経験もあります

そしてそこで自分で作ったものを売り、それを買っていただけるということはとても大変なことだと、また思っているほど簡単な世界ではないということを痛感しました

何が問題なのか
はっきり言えば、私にはデザインの才能が皆無なのです

自分でデザインするという創造性が足りないのです。独自性がないとも言えます

それはハンドメイド作家としてはかなりのウイークポイントだと思いました

私の強みは・・・

ただ、自分の強みは「これを作って」と作り方を提示されれば、根気強く丁寧に仕事ができるという点で、そこには自信がありました

また人に教えることは学生時代のアルバイトで家庭教師をしていた経験もあり、多少携わっていましたので自分には講師が向いているかもしれない・・・。そう思うようになったのです

ちょうどその頃、ビーズ作品の販売の関係で、ちょっとした編み物教室(今では編み物部という課外活動的なサークル)の講師をさせていただいておりました

そんな境遇がいくつか重なり、認定講師養成講座受講のチャンスがめぐってきたことに、もう何か運命のようなものを感じました。渡りに船というのはこのことでしょう

主人に軍資金のお願いをしなくてはいけませんので丁寧にお願いし、OKの返事をもらうことができました

「いいよ」の一言をもらった時には、もううれしくてうれしくて
自分の未来が開けていくような感じがしました

待ちに待った養成講座

その前にプレ講座あり

12月の申し込みで認定講師養成講座の開講は4月でした。待ちに待っての受講でした

その頃から大人気の講座でしたので、首を長くして待っておりました

2021年3月になり、正式な講座開講まで1週間となった頃、プレ講座という形で講座受講のしかたや、今後の流れなど丁寧に教えてくださいました

プレ講座自体は1時間もかからないほど短いものでしたが、何せZOOMを使っての講座、なおかつ一人2台の機械を使って講座を受講しますのでいろいろと接続が大変かもと思いましたが、その接続方法を先に教えていただけたことで、本番の講座では大変スムーズに受講することができました

こういったきめ細やかなサポートもBEYOND THE REEFのいいところだと感じております

養成講座スタート

いよいよ2021年4月
認定講師の養成講座がスタートしました

日吉のアトリエで受講できる養成講座は2日間の短期集中型なのですが、オンラインでの養成講座は1日2.5時間から3時間程度のレッスンを4日間かけて受講します。最後に1回実務の説明会があるのでオンライン養成講座は合計5回のレッスンとなりました

私が受講したのは4月まるまる1月かけて開講されるタイプのものでした。ご自分の予定に合わせて短期集中かオンラインかを選べるもの自由度が高いと思います

私が受講した回は、私を含めて4名の生徒さんでスタートしました
年齢も皆さまバラバラ(笑)
ただ皆さん編み物が好き

そんな共通点から集まった私たち
日本全国から集まる養成講座
何か不思議なご縁だなと感じたことを覚えています

レッスン1回目

そして1回目のレッスンが始まりました

BEYOND THE REEFの考え方・ビジョンなどの説明から始まり、編み物の基礎的な座学からいよいよ実践へ

そこで目からうろこの事実を知るのです

普通のかぎ針の編地とどこか違う!

養成講座を受ける前年の秋にヘンプポシェットのワークショップに参加していた私は、そこでビヨンドの編み方を少し教えていただいていました

また編み物教室に通っておりましたし、編み物歴も長い方だと自負しておりましたので何とかうまくできるだろうと高をくくっておりました

ですが!
やっぱり普通の毛糸の編み方と違う!
手が慣れない!
と再認識

同じ細編みなのですが、ビヨンドの独自の編み方は一目一目ふっくらとしているのに編地自体は固くしっかりとしています

オンラインの画面からは触覚は伝わらないものの、見た感じ編地の固さは伝わってきました。それほど編み方が違いました

BEYOND THE REEFで扱う糸は植物性の天然繊維のものが多く、伸縮性が少ないです。普通の羊毛や化繊からできる毛糸の編み方でキレイに編めたとしても、ビヨンドの糸でキレイに編めるとは限らないのです

BEYOND THE REEFの特徴である均一で整然としたキレイな編地はここからきているのだなと改めて感じました

レッスン2回目

ビヨンド独自の編み方をワークショップで以降、改めて教えていただき、翌週2回目のレッスン

また編み方をしっかりレクチャーいただきました

2回目のレッスンまでの1週間の間に編んだ編地のチェックを先生にしていただき、どこを改善すればいいかなど詳細に教えてくださいます

レッスン3回目

そしてまた翌週3回目のレッスン

いよいよヘンプポシェットの製作に入ります

練習用の糸とはまた違う特徴のヘンプの糸
1回ワークショップでヘンプポシェットは作っていたものの、なかなかてこずりました

編んでいるところも先生にチェックしていただき、よりきれいに編める方法などレクチャーしていただきました

この回での最後には先生の編みのデモンストレーションを見せていただくことができました

なんてきれいな編地なのでしょうとため息が出るほど美しい編地
そしてスピーディー

たくさんたくさん編まれた経験からくる技術
もう職人技です

デモンストレーションしっかり見せていただきました。とても勉強になりました

ここで今回ヘンプポシェットの本体を最後まで編んでくるという宿題が出ました

レッスン終了後、すぐに編んで次週のレッスンに備えました

レッスン4回目

そしてまたまた翌週4回目のレッスン

ここが私にとって一番の山場でした
リボンの講座・組み立ての講座だったからです

私自身そうですが、編み物される方の中でも多いと思うのです

組み立て苦手~という方(笑)

この組み立ての出来不出来で完成度が全く違ってきますから
何としてもキレイに仕上げたい!

このリボンワークは認定講師のみがやり方を生徒さんにお伝えできるキモの部分です。今後ワークショップ開講するにあたってもきちんと学んでおきたいところでした

そしていざやってみると・・・
やっぱり難しい!
これは何度も練習必要だなぁと思いました

リボンワークは他の認定講師の先生方も作り方をお伝えする上でポイントにされているようで、認定講師取得後のフォローアップ講座でもリボンワークのみ再度受講される方もいらっしゃるほどです

教えていただいた縫い手の先生も編み手の先生同様きめ細やかにレクチャーしていただき、無事完成することができました

以前ワークショップで作った時より少しリボンの巻き方が上手にできました
コツをつかむまでが大変ですが、何事も経験ですね

そしてできあがったヘンプポシェットを横浜のアトリエへ郵送。次週の合否判定までドキドキしながら待ちました

レッスン最終回

翌週の最終回

始めに合否判定をしていただきまして、無事合格をいただくことができました
ドキドキ判定を待っておりましたので、思わず心の中でガッツポーズ

その際に初めて編み手の先生が私の作ったヘンプポシェットを手にしながら、編地の柔らかさが気になるので今後その点をクリアできるようにがんばりましょうとのお言葉をいただきました

その後、今後の活動に関する注意事項や事務手続きなどの説明を受け、約1か月にわたるかぎ針編み講師認定講座の幕が下りました

まとめ

合格認定証と一緒に送られるエプロンです

この講座を受けて思ったことは、やはり編み物って奥深いなということ

そして編み物という世界にこれからも関わっていきたいなという思いが強くなりました

この記事を書くにあたって、認定講師養成講座の資料に再度目を通しました

自分でもびっくりするくらい、いろいろなところに書き込みがなされていました

受講当時、それはそれは必死で。何としてでも技術を習得しようとがんばっていたのだなと改めて思い出すきっかけとなりました

そして忘れていたこともありました(笑)
たまにテキストを見返すのもいい勉強になりますね

自分の身の回りには編み物が趣味だという方はお教室以外でお会いしたことがあまりなかったのですが、BEYOND THE REEFを通じてたくさんの編み物に関わっていらっしゃる方とお会いし、お話することができました

それは私にとっては新たな刺激となり、今後の活動へのモチベーションアップにつながりました

昨年4月の認定講師養成講座を受講して以降、まだまだいろいろな活動を今までしてきました。そのあたりに関してはまたの機会にお話しようと思います

じゅんこ

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