はじめに
サイト管理人兼広報部長Tです。今回は色相環について調べてみました
世の中はいろいろな色であふれています。もちろん私たちが着ている服でも色によって印象が違うのは皆さんもお分かりだと思います
編み物にとっても色選びはとても大切な要素になります。好きな色で編むのも楽しいですが、人によって素敵だなと思う色も違ってくるでしょう。そこで今回は色について、自分自身の勉強もかねて皆様にお伝えするべく色相環について調べてみました
先ほどもお伝えしました通り、編み物を編み始めるとき色選びはとても重要です。これは編み物に限った話ではありませんが、簡単そうに見えるデザインでも、配色を工夫することによって印象に残る素晴らしい仕上がりになります
ちなみにトップ画の色相環の写真は、エクセルを駆使して一生懸命自作してみました。まったくの円形ではないのはご愛敬
色相環について
色の三原色である赤紫(マゼンタ)・黄(イエロー)・青緑(シアン)が色相環の基本です

ちなみに光の三原色は赤(レッド)・緑(グリーン)・青(ブルー)で、同じ色は実はありません。色の三原色は混ぜると黒になり、光の三原色は混ぜると白になるということは覚えておくといいかと思います
さて、原色のことをヒュー(hue)、黒を混ぜた色をシェイド(shade)、白を混ぜた色をチント(tint)といいます
わかりやすくグラデーションで例えると下記のような感じで、特に白を混ぜた色はパステルカラーとも呼ばれます

補色
色相環のそれぞれの反対側の色のことを指します
例えば、赤なら緑、黄なら紫、青なら橙になります。補色はデザインのアクセントとなりお互いの色を目立たせます
表題写真の色相環には載っていませんが、一番の補色はもちろん白と黒になります
補色どうし
色相環の2等辺三角形の位置にある色を使う場合は、環の一方の色と反対側の2色の角度がポイントです

2色は反対側の1色とお互いに補色になるようにします。こうするとほとんどの場合、バランスのいい組み合わせとなりますので試してみましょう
同色系(グラデーション)
これは同じ色でも違う調子の色を使うことで、せめて隣どうしの色までぐらいしか使用しないことです
緑系であれば赤系は使用せず、黄や青までの色でまとめます。色相環の隣り合わせの色であれば調和のとれた組み合わせとなりますが、ともすればまとまりすぎていて無難な組み合わせになりやすくもなります
明度さえ違っていればこのような隣り合った色は効果的な組み合わせになります
3色使い
3色の組み合わせは色相環の中から正三角形になるような色をつかって構成されます

これもまた素晴らしい色合わせで、3色の中から1色を優先的につかい、他の2色は少なめにつかう方法がおすすめです
4色使い
色相環の中から正方形、または長方形に位置する色を選ぶとしたら、暖色2色と寒色2色が角に来るようにします。2色はベースカラーに他の2色は柄につかうとよいでしょう

色の温度(暖色・寒色)
色には見た目の温度があります
ある色は暖かな印象をあたえ、またある色は冷たい印象をあたえます。赤や黄は暖かいと感じ、一方で青系の色は冷たいと感じます
しかしながら冷たいと感じる淡青色の中にも暖かい感じのブルーと冷たい感じのブルーが存在するように、実はすべての色に暖色系と寒色系があります

色の温度はその色が主役となるのか脇役となるのか、とても重要な要素になります
暖色
色調の中で暖色系は主に赤と黄ですが、茶・オレンジ・紫も一部は暖色系に分類されます。これらの色を使った編み物は豊かで深みが増します
自分の肌の色に応じて暖色系を合わせると、使い方によってはたいへん見栄えのいいものになります。顔の横に糸を持ってきて何色が合うか試してみるのもいいでしょう
寒色
青や緑、紫は色調としては寒色に属し、一緒に使うことでさらに素敵な効果が得られます
寒色は一般的には暖色より暗いので暖色とともにつかうと寒色の効果が薄れてしまいます。暖色と合わせてつかいたい場合は暖色より寒色の割合を増やすといいかもしれません
その他の配色
パステル
これらの淡く、深みのある、暗めの寒色系の色は、赤ちゃんや子ども服によくつかわれます。したがって合成繊維や、合成繊維が混じったいろいろな種類の糸が売られています

パステルカラーは春夏の大人用の編み物にもピッタリなので、繊細な色を楽しんでください
差し色
鮮やかな蛍光色は編んで楽しい色で、人目を引くようなアクセサリーやモチーフ作品につかわれます
くすんだ色の編み地には鮮やかな色の縁編みやボタンを加えると作品が引き立ちます。はじける色は作品の印象を一変させる効果があります
季節を表わす色
編み物シーズンといえば冬ですが、季節色をモチーフにするのもいいですね。ソメイヨシノの薄いピンク色、爽やかな若葉の新緑、秋の落ち葉色、冬の凍った白樺など季節を連想させる色で作品を作るのも、編み物の楽しさの一つです
まとめ
色の組み合わせを考えたとき、まずはベースとしたい色を決めないことには始まりません
例えば赤を選んだ場合、単純にあう補色としては色相環にはない、黒と白になります。自分は黒との組み合わせの方が渋くて好きですが、これは好みの問題ですね

次点としては補色となる青でしょうか。赤の上着にデニムのパンツなどがこれにあたります。但しデニムは主役ではありませんから、少し薄めにするなどして脇役に徹したほうが赤を際立たせることができるでしょう
緑も同じように使えますが、青とは少し異なります。クリスマスリースをイメージていただくとわかるように、緑と組み合わせた場合、赤は少しでも主役になりえます

またグレーやベージュは落ち着いた色なので赤を引き立てます
黄をつかう場合は、3色や4色と組み合わせて赤をベースカラーとし、黄は柄やワンポイントにつかうようにすればお互いケンカすることはないでしょう
自分があまり使わない色をベースに考えると新たな発見があるかもしれませんね。
今回は色について調べてみましたが、自分が知らないうちに無意識に服のチョイスに反映させていたり、逆に新たな発見もありました。色を知るということはモノづくりにおいてとても重要なんだということを改めて痛感しました
以上、広報部長Tでした