こんにちは。かぎ針編み講師・ビーズクロッシェ講師のAmabireineアマビレーヌです
今回も前回から引き続き、手編み手縫いのバッグブランドBEYOND THE REEF(ビヨンドザリーフ)が発行している本の中から、私が実際に編んでみた作品の製作雑記やその使用感をご紹介したいと思います
2冊目の本の発売日は2021年の初夏
前回の1冊目の本が発売されてから約1年後の2021年初夏。2冊目のビヨンドの本が発売されました
その名も『ビヨンドザリーフと編むバッグ』
1冊目発売の時は、その情報を知ったのがほぼ発売の頃で。すぐに書店で見つけて購入したのですが、こちらの2冊目の本出版を知ったのはもうすでにどっぷりとビヨンドの魅力にはまっている時

インスタでだいぶ前から夏前に発売しますよとのアナウンスがなされており、すぐにネットで予約しました
インスタで少しずつ紹介される本中の作品はどれもまたオシャレで。本が手元に来るのを今か今かと心待ちにしておりました
そしてやっと手元に届き、中をざっと見てみると・・・
期待を裏切らない! 作って持ってみたい作品がたくさん!
ただ、1冊目に比べると少し手の込んだ作品が多い印象でした。それでもやっぱり編んでみたいという欲望はなくならず、すぐに編みたい作品を決めて糸を注文したことを覚えています
今回の2冊目の本で紹介されている作品は24作品。そのうち4つの作品を今までに編みました。
それではその編んだ作品を紹介したいと思います
『ビヨンドザリーフと編むバッグ』
ステラ

今回の本で一番編みたかった作品です。ビヨンドのホームページではすでに星形のバッグが製作・販売されており(こちら 春夏限定の販売です)、それをオマージュした作品ではないかと私は思っています
このバッグ、プチサイズと2種類掲載されていますが、私は大きいサイズを編みました
糸の素材は春夏のバッグづくりでは定番のあの糸。側面は比較的編み目もそろいやすく編みやすかったです
しかし! このバッグのキモは底の星型です。この形をキレイに歪みなく編むためにはかなりのテクニックが必要だと思いました

かくいう私も結構てこずりました。それでもできあがった時の達成感とそのフォルムに編んだ大変さは吹き飛びます
そしてこのバッグ、かなり大容量です。たくさんの荷物が入りますので使い勝手がいいと思いました。
フィリグラ

こちらのバッグ、パッと目を引く編地でできています。そう、ダイヤモンド柄です
このバッグも一目で編んでみたい欲求にかられました。全部を同じ色にせず、片面ずつ違う色にすることにやっぱり普通の手編みバッグとは違うなぁと感じました
本の掲載では片面にしか模様編みはされていませんが、私は両面ともダイヤ柄で編みました

複雑そうに見える模様編みも、パターンが分かればスムーズに編むことができますよ。同じ編み方が続くので根気は必要ですが、模様が出てくると楽しく編み進めることができました
トリコ

ビヨンドお得意の異素材でオシャレに見えちゃうシリーズ。このバッグの最大のポイントは編みつけるファーです
本体の編地はビヨンドおなじみの模様編みなのですが、それを編み終えてからファーヤーンでファーを編みつけます。均一にファーを編みつけるにはこちらもテクニックが必要です
私は本の指定糸ではなく自宅にあったファーヤーンで編みましたので、本の掲載のものよりファー部分少し分厚くなりました。糸の太さによるためだと思います
一方、大きさは本の指定通りに編みました。サイズ感は大きすぎることもなく小さすぎることもなく、ちょうどいい感じです

ただ私には持ち手部分が少し短いように感じました
オシャレに持つにはこの長さの方がいいのは分かっているのですが(笑)私にとってはもう数センチ長くてもよかったかなと思います
本の掲載糸がすぐに入手できれば問題ないのですが、手元にある糸で気軽に作りたい場合ってありますよね。そういう場合はやはり試し編みすることを強くお勧めします
行き当たりばったりはやはり作品の仕上がりに悪影響を及ぼすということです。この作品を編んでみて改めて痛感しました
バトー

秋冬のビヨンドの作品にはファー使いいのものがたくさんあります。ファーヤーンを編みたくなるのは冬場の編み物あるあるだと私は思っています。私だけならすみません(笑)
こちらの作品も手元にある糸で編み進めました。すると指定のサイズよりかなり大きめでできあがってしまいました
もうそうするとまったく別の作品に見えてしまうのですが、一応バトーの編み図で作ったということで紹介させていただきますね
サイズが大きくなったのは今回も糸の太さによるところです。どうしても手元にあった手触りのいいファーヤーンで編みたかったので致し方なかったのですが、問題は閉じ口でした
バトーはファスナーで口を閉じていますが、私の編んだものはかなり大きくできあがったので思い切って大きながま口で仕上げてみました。形も気にいったものになり、冬場はかなり重宝しました
ただこちらの作品、底板はつけたのですが内袋をつけていなかったため、若干使っていくうちに編地が伸びました
やはり横着はいけませんね。内袋をしっかりつけようと思いました
今回学んだこと
今回の2冊目のビヨンドの本では4つの作品しかまだ編んでいませんが、指定糸とは違う糸で編んだらどうなるかということも同時に学ぶ機会になりました
そこでわかったことは
・行き当たりばったりはできるだけ避けよう
ということでした
編み物本を購入してその通りに作ることも大切な学びのひとつだと思いますが、編み物に慣れてくると自分流のアレンジができるようになることも手作りの醍醐味だと私は思います
その楽しさを崩すことなくステキな作品を仕上げるには、それなりの試行錯誤が必要だなと改めて思いました

そしてその試行錯誤、うまくいかなくても無駄では決してありません。自分の糧になること間違いないのです。違う機会に活かされることがきっとあると思います
これからもビヨンドの編み物本を見ながら、編み物の世界を楽しめたらいいなと思います

じゅんこ